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京都染織青年団体協議会
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■  第7回創作きものコンテスト
2005年1月22日(土) 14:00〜18:00

○会場・西陣織会館
○主催・京都染織青年団体協議会
○審査委員長・市田ひろみ(服飾評論家)
○審査員・池坊美佳(華道家元池坊)、菅井英子(デザイナー)、中野裕通(デザイナー)、平野徳太郎(デザイナー)
 

 昨年度までは「創作夏のきものコンテスト」と題して、8月に京都駅ビルを舞台に開催されていました。今年度は「夏の」が抜け、舞台も西陣に移して開催です。
 毎年のことながら、若い人たちの一所懸命な姿には心打たれるものがあります。今年度も300点程のデザイン画から選ばれた44点が制作、発表されました。
 写真中央がクリエーション部門(制限一切なし)の最優秀作品「ばらとリボン」、向かって右がそのデザイナーさん、岐阜県関市の甲斐友里佳さんです。右端はカスタマイズ部門(着物用白生地を素材とする)の最優秀作品「夜景きもの」です。残念ながら肝心のデザイナーさんは不在でありました。愛知県知多市の河合瑞乃さんでした。制作された作品とデザイナーさんの服装がまるでペアルックのように似通っているのがいつもながら面白いです。

  京都染織青年団体協議会会長就任
2005年4月1日〜2006年3月31日

 別に和装「イベント」ではないのですが、同会主催のイベントは今後一年分主催者側の目線で書きます。そのアナウンスまで。
 京都染織青年団体協議会(略称「染織協議会」)は13の和装に関する青年会で構成され、様々な和装振興事業を行っています。

  第28回京の夏まつり
2005年8月6日(土)〜7日(日)

○会場:鴨川河川敷:三条〜四条間
○主催:京都染織青年団体協議会

 今年は主催者代表ですので、取り組む心意気も昨年までとは違います。昨年までは、自分の青年会(あつらえ友禅)のブースだけ守りしておればよかったのですが、今年はあらゆることに気配りをせねばなりません。
 昨年は1日目が突然の集中豪雨で中止、新聞ネタになるほどの大騒ぎでした。今年も初日昼ごろに大雨注意報が出ていてヒヤリとしましたが、開催時間には雨もあがり、水位も安定し、友禅流しも無事できました。
 明けて8日月曜はまたまた激しい夕立で、危ないところだったと胸をなでおろすことでした。

  第8回創作きものコンテスト
2005年8月20日(土)19:00〜20:00

○会場:新風館
○主催:京都染織青年団体協議会
○共催:京都府・京都市
○審査委員:
市田ひろみ審査委員長(服飾研究家)、菅井英子(デザイナー)、中野裕道(デザイナー)、平野徳太郎(デザイナー)、
特別審査員としてOlivier Saillard氏をお招きしています。
○賞:(各部門共通)
大賞、京都府知事賞、京都市市長賞、京都商工会議所会頭賞、京都和装産業振興財団理事長賞、その他。
賞金総額20万円

 これも主催者代表として関わっていますから、詳細にレポートします。
 これは6月7日の1次審査の模様です。
 先ず、デザイン画で応募してもらいます。それを1次審査でふるいにかけ、通過作を実際に制作してもらい、本選に臨んでもらうわけです。今年は1月に行っていますが、年度が変わって今年度は8月開催です。常に参加下さってるデザイン学校などにとっては、ちょっと対応が大変だったかも知れません。
 上の写真はご存知市田ひろみ先生です。我々の活動に深いご理解を示してくださってます。私たちの活動に常に快く協力してくださいます。

 左の写真はフランスから来日しているオリヴィエ・サイヤールさんです。きものの研究の為にしばらく京都に滞在しとられます。審査員の一人、平野徳太郎先生のご紹介で、審査員として加わってくださることになりました。本国ではルーブル美術館のキュレーターなどとして活躍しておられるそうです。
 この日は一度着物が着てみたいというので、私が着装しています。何事も本物志向ですから、下着もブリーフではなくフンドシです。フンドシは快適なようでしたが、着物はちょっと股割りが出来ず不自由な様子ではありました。でもねえ、教えてあげようと思ってもフランス語で説明できないんですよ。

 右は8月3日、ステージの下見の様子です。元々京都駅ビルの開催を予定していました。
1.過去に開催の実績がある
2.近くにホテルがあり、審査や着付けのスペースに使える
3.勝手に人が集まってくる
というメリットがありましたが、残念なことに、福知山線の事故の影響で駅ビル側がイベントの自粛を言うてきました。しかも自粛を解く時期を特定できないというので、待つわけにいきません。急遽変更を余儀なくされ、烏丸三条の「新風館」へ会場を移しました。雰囲気はいいんですが、出演者に加え、制作者や関係者約200名を収容できる場所がありません。ようやく通りをはさんだ向かいのビルのホールを借りることができました。

 そして本番。夕方雨が降りはじめ、少々ヒヤリとしましたが(新風館のRe-Cueホールは青天井)、本番には雨があがりました

 
 右から二人目(黒地のきもの)が伝承部門大賞の「メルヒェン」。その右が受賞者の赤井小愛さん、中央ベージュのコート風のが創造部門大賞「コートと着物の融合」。左隣が受賞者の都築加奈さんです。



結果
創作きもの大賞
 伝承部門 赤井小愛「メルヒェン」
 創造部門 都築加奈「コートと着物の融合」
京都府知事賞
 伝承部門 伊佐治友野「紅葉」
 創造部門 小津文乃「隙間のある服」
京都市長賞
 伝承部門 国本睦美「正倉院」
 創造部門 辻真美子「カジュアルなキモノ」
京都商工会議所会頭賞
 伝承部門 熊谷亜希子「紅〜くれなひ〜」
 創造部門 渡辺友美「シャボン玉」
(財)京都和装産業振興財団理事長賞
 伝承部門 小島洋平「BREAK」
 創造部門 佐野智美「わよう」

  きものサミットin京丹後
2005年10月29日(土)〜30日(日)

○会場:京丹後市内各所
○主催:きものサミットin京丹後開催委員会

 今年で何度目になるのでしょうか、毎年会場を変えながら、数年続いている事業です。今年のテーマは「きものサイコー!!もっとファッショナブルに…もっとリーズナブルに…」です。最初の「サイコー」は「最高」と「再考」をかけてるそうです。
 30日のサミットを中心に、様々なお楽しみイベントが催されています。自分は30日のサミットと昼食交流会のみ出席です。

 会場に着きますと、見知った顔がチラホラ見受けられます。 京都府、京都市の職員さん、商工会議所、そして宮崎次子さん。 「マネーの虎」に出演してから一気に知名度が上がりましたが、以前は協議会の和装振興事業をちょいちょい手伝ってもらっていました。 主催者の挨拶や祝辞が一通り終わって基調講演です。講師は宮崎次子さん。!!そうやったんか。単に招待客やと思っていたら、講師やったのね。 それにしては受付近くで所在無げにしていた様子は、講師に見えんかった。

 折角ですから、講演の骨子を。
 私は呉服の二次流通に携わっています。いわゆるアンティーク、リサイクルと呼ばれるものです。ここ数年古着市場は大層な賑わいを見せていましたが、ここしばらくは頭打ちです。そこへ新規参入業者は後を絶たず、一店舗あたりの売り上げは下降ぎみです。しかも古着は需給のバランスを完全に崩し、質の悪いものが高値で取引されています。そこで、古着屋は売上高を維持するために、ポリや綿の安価な商品で、顧客のニーズに応えようとしますが、そういった商品は生産量も少なく、また、小売店独自では商品開発をする力がありません。
 西陣の織屋さんがお召しの復刻版を勧めてくれました。非常にセンスのいい縞柄で、全て買い取り、販売用に仕立てました。古着ファンの若年層を狙ったのですが、やはり価格は高めです。高めの価格設定に売れ残りの不安を感じてはいましたが、もう少し上の年齢層、しかも着物通で鳴らしている人に受け入れられ、すぐに完売しました。着物をたくさん持っている人でも、自分が持っていないアイテムは欲しいということです。
 別な織屋さんがやはり復刻版のお召しを見せてくれましたが それは一反も買いませんでした。 消費者は「お召し」が欲しいのではなく、お召しの「デザイン」に魅かれるのです。言い換えれば欲しいと思った着物がたまたまお召しだっただけで、だからお召しを作ったら売れるかというと、そうではないということをメーカーは知るべきです。
 顧客のニーズはめまぐるしく変化していますが、メーカーはそれを反映していません。メーカーは上から見下ろすような視点で物を作るのではなく、もっと顧客との溝を埋める努力をすべきです。

 下の写真はその次のパネルディスカッションの様子です。


 
  第9回京都伝統産業青年会展2005
2005年11月18日(金)〜23日(水)

○会場・青蓮院門跡
○主催・京都伝統産業青年会

 「青蓮院展」の名で親しまれ早や9回です。自分は以前この京都伝統産業青年会に出向していたこともあり、副会長としてこの青蓮院展を担当したこともあります。
 今年は実演がない代わりに聴衆を集めてのギャラリートークという催しが企画されました。学生時代落語をしていたせいで、「トーク」というとすぐに声がかかりますが、実際さほどつかみは上手じゃありません。
 京都伝統産業青年会も複数の青年会で構成されています。その強みを活かして、それぞれの技術を持ち寄った作品が期待されてきましたが、今年はより一層商品化へ向けたアプローチが感じられました。

  きもので楽しむ日本の伝統vol.6
2005年12月5日(日)15:00〜17:00

○会場:祇園甲部歌舞練場
○主催:「きものの似合うまち・京都」実行委員会
     京都染織青年団体協議会

 タイトル通りの催し物です。入場料は5000円ですが、着物の方は無料です。事前の申し込みが必要です。毎年申し込みが殺到します。アンケートを見るとリピーターもかなりの割合でいらっしゃいます。当日は生憎の雨天でしたが、それでも皆着物です。なにせうかうかと洋服で来てしまったら5000円ですからなあ。
 舞台は狂言、小舞、バイオリンと琴の演奏です。狂言や小舞を見たことがない人が結構いるんですねえ。自分は何度か見たことがありますが、よくよく考えれば、きちんとお金を払って能楽堂へ出向いたことはありません。大抵こういうイベントの出し物として見ています。
 来場の皆様にはよい機会であったと喜んでもらったようです。

  きもの道楽IV
2005年12月5日(月)〜10日(日)

 この一年京都染織青年団体協議会の話題ばっかりでしたが、染織協議会は複数の青年会の集合体ですから、当然私も母体の青年会があります。それが京都誂友禅青経クラブです。
 「今年で最後だな…」と言いつつ、もう4回目です。首都圏での広報事業として始まりましたが、ポロポロと売れていきます。固定客もついてきていますので、今年は作品展示よりも「売り」の姿勢を強めています。工場直売で、しかも費用は組合費から出てますから、普通の商売ではこの値段で出せません。目の肥えたお客さんはわかってくださいます。

 これは親組合制作の友禅バッグです。素材も良いものを使い、余技で作ったような物とは一線を画するものに仕上がってます。
これらは組合ホームページの「屋台村」から購入することができます。



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