あまりお勧めできません。無地染めは生地の良し悪しが非常に出易く、染め代が安いからといって、安い生地を使ってはいけません。
全体にムラついたようになったり、ひどいものになると糸の質が途中で変わったとみえて、ある部分から色が違って染め上がることがあります。その点小紋は生地の難がわかりにくく、安い生地や不抜け(脱色したが元の柄が残ってしまったもの)に向きます。
先に生地を配ってあとから小紋に染めさせるのは、企画ものとして一時流行した手法です。
染め代で生地代を取りかえす作戦ですが、中には染めに出さず手元に置いてしまうお客さんもあり、呉服店側も損は覚悟しなければなりません。本件のようにお祝ごとででもないと、商売としてはなかなか成り立ちません。
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