決してクリーニング屋さんの失敗とは言い切れませんが、とりかかる前に十分チェックをしなかった非はあります。
また事故の発生を予想しておりながら照会しなかったのなら、なおさらです。言えば直してもらえると思います。
これは一時大量に出回った粗悪な金彩加工です。通常の工程をふまず、無地、またはぼかしなどに染めた生地に型を使って柄を摺り込む方法です。安価に生産でき、見栄えも良いので量販店などでよく売られました。一時業界で問題になり現在では生産されていないと思いますが、まだまだ消費者の手許にはあるわけで、この種のトラブルは絶えません。原因ははっきりしませんが、基本的な接着不良、防虫剤による接着剤の劣化などが考えられています。
補修の方法としては、全部はがして柄を描き直すしかありません。非常に手数と費用がかかる上に、きれいに直らないこともあり、仕事の面でも金額の面でも納期の面でもなかなかお客さまに満足してもらえません。
|