これが薄い色ですとさほど影響はないのですが、黒など濃い色に染めると全体に色がかぶったようになってしまいます。
例え縫い取りであってもこういった場合は柄部分に色が入らない配慮が必要です。で、彩色し直して欲しいという依頼ですが、なにしろ防染糸ですので彩色は不可能です。顔料を塗っても浸透しないのでポロポロ剥げ落ちてしまいます。金加工をあしらうぐらいしか方法はないでしょう。
輪郭をくくったり、金粉、銀粉のぼかしをいれたりすれば、どうにかこうにか格好がつくと思いますが、元の縫い取りの味わいとは全く別物になってしまいます。
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