夏物は着物にしろ帯にしろ素材が豊富なので迷いますね。 特に小千谷縮だからどうこうといういう縛りはなくて、 盛夏の洒落帯としてなにが相応しいか考えればいいです。
袷と夏帯を対応させてみると、以下のようになります。 大雑把なものなので、あまり神経質に考えないように
・袋帯⇔絽袋、紗袋 ・塩瀬地染名古屋帯⇔絽塩瀬地染名古屋帯 ・紬地⇔紗紬地
紗や絽の袋帯は明らかに礼装用のものがあります。 これは縮の着物には合いませんから避けましょう。 礼装用かそうでないかは、柄いきで判断するしかないです。 そこさえ押さえれば、夏帯であればどんなものでも合わせることができます。 帯は着物のように単衣の時期専用という半端なものはありませんし、 着物に比べて着用時期のルールも緩やかです。 夏帯はすべて盛夏に着用できますから、 縮との時期的な問題もありません。
単衣仕立ての帯というのがよくわかりませんが、 裏地を使わない八寸帯ということでしょうか。 裏地のあるなしよりも、素材感が問題です。 盛夏に使える透け感のあるものならいいですが、 単純に裏のあるなしだけで決めるのはいけません。
あと、柄によって初夏とか秋口とかの微妙な季節感があります。 先ずは季節感のないものを用意して、 徐々に季節感を楽しむものを買い揃えていけばよいと思います。 そういう意味で、幾何学的な縞模様が基本の夏博多帯(紗献上)などは使いやすいと思います。 波や水の柄なども夏中使える柄として重宝じゃないでしょうか
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