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【683】 留袖

 

[お名前] mashiko

[書込み時間] 2020/03/26/(Thu) 08:50 

義母が若い時に作った留袖を頂いたのですが、今の私にとっても若干派手なように思います。これから適齢期を迎える親族が多いので、今後着る機会も多いかと思います。地味に直すことはできますか。またおいくらぐらいかかるものですか。



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【683-1】 悉皆屋主人からの回答

 

現物を拝見しないことにはその方法までは決められませんが、何なりとやり方はあります。
「派手」とおっしゃるのは、赤系統の色がきついということでしょうか。大抵はそうなのですが、それを彩色で臙脂〜茶系にするとか、上から金加工を施すなどして抑えることができます。
よく「金加工をすれば余計派手になるんじゃないか」と言われるのですが、「派手」という日本語は「若向き」という意味と「豪華」という意味の両方があります。これがよく混同されます。
地味にしたい場合は砂子をよく使います。練金(ねりきん)とも言います。金糊に金粉を混じたもので、絵具とよく似たペースト状のものです。あまり光沢がありません。エアブラシのような器具で赤部分にこれを吹き付けると、赤みが抑えられ、茶に近寄っていきます。元の柄がボカシ(グラデーション)の場合など、それが活かせるので重宝です。

加工代は現物を拝見しないとなんとも答えられませんし、この掲示板では価格の話をしないことにしています。受注の為の掲示板ではないのと、ここを見た第三者のお客様が、なんでもそれぐらいの値段でできると勘違いされても困るからです。

「お問い合わせ」フォームからメールでやりとりをするか、現物をお送りください。そっちのほうが手っ取り早いです。
往路の運賃だけご負担ください。見積りの結果中止返品であっても、返送の送料は弊社で負担します。


【682】 金加工のカビ

 

[お名前] chacha

[書込み時間] 2020/02/14/(Fri) 09:50 

初めて投稿します。よろしくお願いします。

若い頃作った留袖を、先日久しぶりに広げてみたら、金加工部分が所々ツヤのないオレンジ色に変色しています。カビでしょうか。軽くこすってみましたが、取れる様子はありません。こういってものでも直していただけますか?



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【682-1】 悉皆屋主人からの回答

 

オレンジ色になっているのは、それは箔が剥がれているのだと思います。
金箔は染料のように「染着」しませんから、バインダーと呼ばれる樹脂系の材料で生地に接着します。金箔用のバインダーは大抵オレンジ色をしています。箔が剥がれた為にそのバインダーが露出しているのです。
もし、バインダーにタック(粘着性)が残っているようなら、それを利用して箔を貼り直すことができます。それは比較的容易な仕事です。タックが残ってないようなら、バインダーを敷き直すところからの仕事になるので、少々手間がかかります。


【681】 螺鈿の剥離

 

[お名前] ツノダミキ

[書込み時間] 2018/12/21/(Fri) 14:51 

螺鈿が剥がれかけています
修理可能でしょうか
模様は蝶の羽の部分で大きさは1p弱×1p弱
半分めくれかけてる感じです
可能でしたら大体の金額も知りたいです



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【681-1】 悉皆屋主人からの回答

 

修復できます。
剥がれかけているのを戻せるのか、剥がしてしまって新たに貼りなおすのかで値段が違います。
大抵は縁の引っかかりがないように盛金(盛り上がったような金加工)で縁取りがしてあるはずです。そこまできちんとします。

値段はここではお答えしないようにしています。
受注の為のサイトではないのと、費用は一点一点症状によって異なりますので、ご覧になった第三者の方が一律に思われても困るからです。

メールで返信いたしますが、ケータイのアドレスですね。@shikkaiya.jpからのメールが受信できるようにお願いします。または改めて弊社メアドにご連絡くださいませ。詳細は上部メニュー「越村染工場について」から。


【680】 母の着物

 

[お名前] のりこ

[書込み時間] 2018/11/24/(Sat) 10:29 

身近に相談できる人がいなくて、色々探していてここにたどり着きました。よろしくお願いします。

先月母を亡くしました。
形見の着物を整理しており、ほとんどは二束三文で古着屋に買い取ってもらいましたが、これはと思う何枚かは手元に残しました。
そのままタンスの肥やしにするのは望むところではなく、自分が着ることが母にとっても着物にとっても喜ばしいことと思っています。
しかし、なにぶん古いもので、染みがあったり、柄色が派手だったりして、着づらいものがあります。そちらで手をかけて頂いて着られるようになるものでしょうか。



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【680-1】 悉皆屋主人からの回答

 

それはお気の毒なことでした。

一枚一枚丹念に拝見しないとなんとも申せませんが、なんとかなると思います。
シミについては、シミ抜きすればいいと考える人が多いのですが、古いシミはそれは汚れだけではなく、その汚れによって生地そのものが変色してしまっていますから、洗浄しても取れません。部分的に漂白するんですが、シミだけが抜けて、地色が無事ということはありません。そこだけポコンと白くなってしまいます。そこへ元通りに色を嵌め直すのが補正士の腕です。
しかし、生地が弱っていることも多く、漂白するとその部分がボソッと抜け落ちるリスクもあり、古いシミは手がつけられないケースも多いです。
そういう時は柄を描き足したり、金加工を入れたりしてシミを覆い隠してしまいます。
当然違和感のないように、元の柄と似せて描きます。
しかし、シミの場所によっては柄があること自体不自然なこともありますので、現物を見ながらあれこれ思案します。

柄色も直せます。
お母様の着物で派手ということは、若い頃に造られたということでしょうか。古い着物にはクリーム地に真っ赤な花が描かれたものなどよくありますね。
赤いものを青くすることはできませんが、暗い色にすることはできます。しかし、地色が薄色で、花が赤黒い色になると、かえってどぎつい感じになります。そういう場合は薄く渋い金砂子を振ります。すると落ち着いた茶っぽい色になって、彩色するより結果がいいです。これもケースバイケースなので、拝見した上で思案を重ねたいです。

見積りは無料です。往路の運賃だけご負担ください。
送付先については上部メニュー「越村染工場について」からどうぞ。


【676】 和田光正さんの付け下げ

 

[お名前] 金田優子

[書込み時間] 2012/12/17/(Mon) 22:00 

和田光正さんの付け下げを8年前に作りました。
その後太ってしまって、身幅出しをしたいのですが、柄合わせをしてあるので、柄が合わなくなります。
まだ一度も着ていないので、初釜に着たいと思っています。
ちょっと無理をしてもこのまま着る方がよろしいでしょうか。
嫁入りに持ってきた付け下げは柄は合っていませんが身幅出しをしました。



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【676-1】 悉皆屋主人からの回答

 

金彩ですね。ちょっと難しいかもしれません。
友禅ものなら染料なので調合して色合わせができますが、金彩は同じ材料を買い揃えないといけないのと、同じ材料を使ってすら、経年変化で古いものはくすんだり黒ずんだりしますので、新しいものと色や光沢が違ってきます。

次善の策としては、柄がプッツリ切れているところだけ継ぎ足して、ほかは柄が合ってなくても我慢する。
これだと、新たに足す部分が少ない(と思われる)ので、脇だけ他と色が違うということは避けられます。

ところで初釜となると、日がありませんよ。
年内は年内納めの仕事で手いっぱい。職人も正月は休みますから、正味年明け1週間ほどしか時間がありません。






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