丸洗いは画一的な仕事ですから、一定の料金です。 シミ抜きや汗取りは、一点一点程度が違いますから、料金も変わってきます。 ですからシミ抜きを含めると定まった料金を打ち出すことはできないのですが、 すし屋の「時価」みたいなもんで、値段がはっきりしないものは注文しづらいですよね。 そこで、クリーニング店などはシミ抜きをパッケージ化して、価格を明確にしているわけです。
しかし、先に値段を打ち出した上で受注するわけですから、 たとえたいした汚れがなくても、料金はしっかり取られるわけですし、また、 ちょっと丁寧に手をかければ落ちる汚れも 「シミ抜き不可でした」で納品されてしまうケースもあるようです。
私は個別の料金で受注してくれるところをお勧めします。 そこで「丸洗い+着用汚れと汗取り」という形で依頼されるといいと思います。 受ける側もプロですから、どこが汚れるかよく知っています。 きよみさんが今回おっしゃったようなことをそのままお伝えになれば大丈夫です。 きちんとお手入れをしてくれるでしょう。
留袖は飲食の場での着用ですから、食べこぼしの汚れを付けやすいです。 汁物や酒などは、汚してしまっても乾くと見えなくなり、つい放置しがちです。 そういう意味では汗もそうですね。 しかし年月を経ると、間違いなく変色してきます。 もし、「あ、ここ汚したかも」という記憶がおありなら、 発注の際に、その旨お伝えになったほうがよいです。
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