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着物なんでも相談′ウ記事内容-

【646】 クリーニングに出したら

 

[お名前] 着物初心者

[書込み時間] 2011/11/17/(Thu) 00:25 

初めて相談させて頂きます。
先日初めて訪問着を某有名クリーニング店に出したら、金箔の部分が全て見事に真っ黒になって帰ってきてしまいました。
今思うと、きちんと着物専門の業者さんに頼めばと後悔しています。
クリーニング屋さん曰く、「糊が落ちてしまったようで・・」と、さも着物の仕立てが悪かったように言われてしまいました。ちなみに、買ったのは某一流デパートの呉服売り場で、京友禅の老舗の品で、物は悪いとは思えないのですが。
現在、染め元さんに修復をお願いしているとの事なのですが、本当にショックです。
こんな事ってあるのでしょうか。
また、今後どのような事に注意すべきかお教え頂ければ幸いです。
宜しくお願いいたします。



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【646-1】 悉皆屋主人からの回答

 

それはガッカリですね。心中お察し申し上げます。
糊が落ちて黒くなることはありません。
銀が硫黄やその他の化合物と反応して黒い硫化銀になったのだと思います。

金属は生地に染め付けることが出来ませんから、金糊(接着剤)でくっ付けるわけですね。
大きく二通り方法があって、
・金を置きたい部分に糊を敷いておいて箔を貼り付ける。
・金糊に金粉をまぜてペースト状にしたものを使う

さて、金糊も時代とともに進化してきまして、昔は水溶性の糊だったので、洗い張りをすると金が剥がれ落ちてしまいました。最近は合成樹脂のいいものができましたので、洗い張りでもクリーニングでも落ちませんが、場合により箔が剥がれることがあります(脇道にそれすぎるので詳説は避けます)。そうすると、オレンジ色の金糊が露出するので、オレンジに変色したように見えます。いずれにしても黒くなることはないので、「糊が落ちた」というのは違いますね。

金彩に用いられる材料は、金に見えても純金を使うわけではありません。真鍮であったり、銀やアルミニウムを黄色く着色して金色にしているものを使います。真鍮は酸化して緑青という青い錆を発生します。アルミニウムは酸化すると金属光沢がなくなって透明になることがあります。
銀は申しましたように硫黄などと反応して、赤〜青を経て黒くなります。

保管中にゴムやウール製品(どちらも腰紐によくあるんですよ)など硫黄分を含むものと一緒にしていて変色した例があります。消費者として留意すべきはそれぐらいですね。クリーニングしただけで黒くなったケースは初めてです。クリーニングの現場を存じませんので、どういった状況だったのかわかりませんが、何か強い硫黄分と接触する場があったのでしょうか。ちょっと想像できません。私が着物初心者さんの立場だったら、そこ踏み込んで聞いてみるところです。

左メニューの「着物トラブル対処法」にも金加工ドラブルの実例をあげてますので、ご覧になって下さい。


【645】 とても参考になりました

 

[お名前] 吉澤 真弓

[書込み時間] 2011/11/09/(Wed) 17:55 

早速ご回答を頂き、本当に有難う御座いました。これからも色々と分らない事があると思いますので、また母の代わりとなって下さいね。宜しくお願い致します。



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【645-1】 悉皆屋主人からの回答

 

身近に相談相手のいらっしゃらない方のお力になれることを何よりの励みにしております。何なりとご遠慮なくご相談なさってください。


【644】 色留袖の比翼仕立てについて

 

[お名前] 吉澤 真弓

[書込み時間] 2011/11/08/(Tue) 18:19 

嫁入りの時に持ってきた色留袖なのですが、私も若く、妹達もいたせいか、比翼仕立てになっておらず、若かい頃は伊達衿をつけて華やかに着ていました。でも最近は,伯母としての立場なので、比翼を付けたいのですが、伊達衿タイプのはないのですか。他界した母が何故比翼仕立てにしなかったのかも、今となっては・・・どうぞお教え下さい。



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【644-1】 悉皆屋主人からの回答

 

 伊達衿はあるとかないとかじゃなくて、下着地(比翼の生地)と衿を用意して、和裁士さんにそう依頼されればいいだけのことですが、伊達衿は縫いつけてしまわず、自由に付け外しできるようなものにしておかれた方がよいのではないでしょうか。着て行く場所と立場によっては邪魔になります。そもそも比翼仕立てと伊達衿というものが、格として釣合いません。

 比翼仕立てになさらなかったのは、伊達衿を付けてお召しになっていたということと抱き合わせて考えるに、ワンランク上の訪問着という位置づけで考えておられたのだと思います。色留袖はその位置づけが曖昧です。叙勲や園遊会などの場では五つ紋付で既婚女性第一の礼装とされていますが、婚礼では黒留袖に次ぐ第二の礼装という扱いです。訪問着よりは格のある装いをさせたい。しかし色留袖を普通に着たのでは華がない。昨今のテーブル席の婚礼では、胸元に柄のない留袖は華やかさの点でどうしても訪問着に負けます。そこを補うように伊達衿をお付けになったのではないでしょうか。

 比翼仕立てにすると、第一、第二礼装の留袖としての性格が固定されてしまって、訪問着よりややフォーマルという着方がしづらくなります。一番汎用性が高いのは、下着も伊達衿も色留袖本体と別々に用意することですね。吉澤さんが今後どのような場での着用を想定しておられるのか。そこをよく考えてお決めになったらいいと思います。


【643】 帯の

 

[お名前] 阿部

[書込み時間] 2011/10/22/(Sat) 11:39 

リサイクルの袋帯を購入しました。
近日中にお祝い事があり、広げてみると金箔部分に緑青が入っており、購入した店に持っていくと緑青柄と言って、玉虫色になるようにわざと高価な物に入れているものである。「カビ」ではないと言われました。
納得がいっていないのですが、このまま着用して大丈夫なのでしょうか。
どうか、お教えいただきませんでしょうか。お願いいたします。



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【643-1】 悉皆屋主人からの回答

 

拝見しないことには判断できませんが、「緑青柄」という箔は耳にしたことがありません。

似寄りの相談で、焼き箔に関するものがあります。左メニューの「着物トラブル対処法」>「金加工に関する相談」>「1変色した金箔」に詳しく書きましたが、わざと黒く変色させた箔を使うことがあります。それを「変色しているから直してくれ」という風に言われる依頼がよくあります。「こういう箔なのだから直さなくていいです」と、思いとどまるように勧めることもありますが、わざと使った焼き箔にしろ、それがあまり美しくなくて、これは直した方がいいなと思うものもあります。

そうなると、直すか直さないかは美的センスの問題になってきます。緑青柄というのは聞いたことないとは申しましたが、焼き箔のことをそう言ったのかも知れませんし、実際玉虫色に変色させたような焼き箔もあります。しかしそれが「美しくない」と思えて仕方がないのであれば、直したほうがいいです。そうでないと着用する気が失せるでしょう。

また、焼き箔か緑青か、第三者的意見をお求めなのであれば、写メでも送ってくださればお返事さしあげます。送り先は上部メニューの「越村染工場について」にメアドを掲載しています。


【642】 雨に降られた着物について

 

[お名前] 河村

[書込み時間] 2011/10/08/(Sat) 03:59 

先日、綿路の着物を着ていて雨に少し降られました。夏物をしまいこむ前に、自宅で洗ったほうがよいのでしょうか。湯船で薄い洗剤でぬるま湯洗いをして、アイロンをかけるということでよいのでしょうか。襟などはあまりアイロンをかけないほうがよいと思いますが。

また一般に絹の着物が雨にぬれた場合はどうしたらよいのでしょうか。



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【642-1】 悉皆屋主人からの回答

 

雨も昨今は粉塵だけでなく、化学物質や酸性雨などあり、中々に厄介なものですが、
夏物は雨よりも汗が心配です。
汗汚れは皮脂やら蛋白、塩気などを含みますので、
放置すると黄色から茶色に変色してきます。
シーズン最後には適切な処置が必要です。
補正士さんに汗抜きをしてもらう。
またはクリーニング店で水性ドライで洗ってもらう、
というのが一般的ですが、
自宅で洗う場合、シワに気をつけてください。
濡れて折れた癖をつけてしまうと取れません。
乾燥時もなるべく脱水機は使わず、そのままダラ干しにしたほうがいいです。

それと刺繍や金加工などの後加工があれば要注意です。
刺繍糸は染着が甘いので、濡らすと色泣きするものがあります。
金加工も最近のものは樹脂系のバインダー(つまり接着剤)を使ってますが、
そういうものが開発される以前の金糊の中には、水溶性のものがあって、
洗うと落ちるものがあります。

衿にアイロンをかけるのは別に問題ないですが、そのかけかたですね。
力任せにグリグリ押さえつけてもシワは伸びません。
適度な湿気と熱を与えることを旨としてください。

絹の着物を濡らしたときは、自分で触ろうとせず補正士さんに処置してもらってください。






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