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着物なんでも相談′ウ記事内容-

【672】 振り袖のシワとニオイ取りについて。

 

[お名前] あいや

[書込み時間] 2012/10/17/(Wed) 20:59 

初めまして。私が約30年前に七歳のお祝いで着た振り袖を、今年同じく七歳祝いを迎える娘が着たいと突然昨日言い出して、少々困っています。
相談に乗って頂きたい主な内容は以下の通りです。

1.畳みジワと樟脳のニオイを家庭で取る方法は何かありますでしょうか?

2.家庭で無理という場合はどういった所にお願いすればよいのでしょうか?
悉皆屋さんであり、七五三に間に合うようであれば、受付けているデパートに出向こうかと思います。

素材は恐らく絹だと思います。
素人目ですが、小さいシミがあったものの袖で隠れそうな位置で、その他は着物そのものの状態は割と良く、
娘の背格好も当時の私とほぼ同じなので大して手を入れなくても使えそうに思えます。

しかし、それなりに古い物かつ、当方無知ですので、対面で相談に乗って頂けるお店があれば相談したいのですが、実物と本人を連れて行ける範囲ではチェーンの呉服販売店屋か買い取り店ばかりでまだ見つかっておりません...。
(使えるかどうかの相談は、デパートの悉皆受付では少し違うような気がしてまだ問い合わせていません。)

お手数ですがご教示のほどよろしくお願いします。



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【672-1】 悉皆屋主人からの回答

 

嬉しい事じゃないですか。自分の着物を娘さんが着たいって言ってくれるなんて。困り甲斐があるってもんですよ。

1.
臭いをとるのは、反物の状態ですと使える消臭加工があるのですが、仕立て上がりのままだとそれはできません。
風説の一種でしょうが、雨が降り出しそうなときに軒下に吊るすといいという話しを聞いたことがあります。私はやったことがないので真偽のほどは定かでありませんが、お試しになるなら雨のかからないよう十分注意なさって自己責任でお願いします。
しかしなんで雨の降り出しそうなときなんでしょう。オゾンとかそんなことでしょうか。理屈がわかりません。

ご自身でアイロン掛けをなさってもよろしい。絹であることを確認してください。指南書には「スチーム禁止」と書いてあるものが多いです。過度にスチームを当てると縮むので「禁止」と云うのでしょうが、しかし湿気を与えないと絹のシワは伸びません。鬼シボのような撚りの強い糸でなければ、少々スチームを当ててもそうそう縮むものではありませんから、思い切ってやってみてください。もし縮んでしまっても、プロに頼めば直せます。
プロは専用のアイロン台を持っていて、着物を固定しながらアイロン掛けをします。

あ、言い忘れました。シミ箇所には熱を加えないでください。シミ抜きができなくなります。熱を加えることでシミがより強く固着してしまいます。特にタンパク質。洋服を生卵で汚したとします。これは水洗いで簡単に洗い落とせますが、これに熱を加えると固まってしまって繊維に食いついてしまうでしょう。

丸洗い(生け洗い・ドライクリーニング)つまり仕立て上がりのままの揮発荒いですが、これでも幾分かは効果があります。これはプレス仕上げがつきものですので、畳みジワの問題も一緒に解決します。

2.
デパートというのは悪い思案ではないと思います。悉皆部門というのは販売に比べると手間ばっかりかかって利益額も小さいので、小売りの現場ではイヤがる店が多かったのですが、最近では商売というよりは顧客サービスと捉えて積極的に取り組んでいるところが多いようです。ですから相談だけでも親切に対応してくれると思います。また、弊社、顧客に百貨店に出入りしている業者さんがありまして、百貨店は店の看板があるためか、非常に仕事に求められるレベルが高くて苦労しておられます。消費者の立場で言い換えれば、それだけ丁寧な仕事を期待できるということです。


【671】 七五三着物

 

[お名前] 岡部

[書込み時間] 2012/10/13/(Sat) 13:50 

はじめましてこんにちは。3歳の七五三の着物を知人から譲って頂いたのですがサイズが合うかどうか分かりません。袖を通してみて、どうだったら合っていて、どうだったら合っていないのでしょうか?
素人でもわかる方法を教えてください。



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【671-1】 悉皆屋主人からの回答

 

傍目に不自然じゃなければいいです。とは無責任な言い草ですか。実は私も祝着は守備範囲外なので、ちょっと困っているのです。大人の場合なら、裄は腕を気をつけから45°上げたとこで袖口が手首のグリグリにくるぐらい。身丈は裾が足の甲にようやく触れるぐらいが適当です。それと子どもの着物は合う合わないということじゃなくて、合わせるのです。腰と肩に「あげ」があるでしょう。寸法を縮めるように簡単に縫ったところが。そこで調節するのですよ。それは寸法を調整する意味もありますが、幼さの表現でもあるので、絶対あるはずです。もしあげを頼める人がいらっしゃるなら、その方に見てもらったらいいと思います。


【670】 回答ありがとうございます

 

[お名前] うすい

[書込み時間] 2012/09/08/(Sat) 12:18 

早速お答え下さりありがとうございました。
着物のことをよく知らないのにこのまま依頼してよいものか悩んでいましたが、作業の過程や手間がかかることについては納得できました。
そして保管方法についても反省しました。
 母がせっかく用意してくれた着物ですからこの機会にちゃんと直してみようと思います。呉服店にも作業内容によっては金額の交渉もできないか相談してみます。
ありがとうございました。



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【670-1】 悉皆屋主人からの回答

 

10年間しまいっぱなしというのがよくなかったですね。
年に2度、それが無理ならせめて1度は虫干しをいたしましょう。
費用もかからず、様々のトラブルを未然に防いでくれるお手入れの王道です。
なにかトラブルが起きても早期発見、早期治療につながりますので、その処置も軽くてすみます。
虫干しは、湿度が低く気温が高い時期が理想です。春先、秋口が好適期です。


【669】 留袖の修理

 

[お名前] うすい

[書込み時間] 2012/09/07/(Fri) 16:36 

留袖を10年ほどほさずに保管していたら柄の部分にはさんでいたティッシュがとれなくなりました。呉服店に相談しましたら特殊な薬を使い、金彩の修理をふくめ5万円とのことでした。大きさは縦2センチ
横10センチ程度が二か所です。妥当な値段なのかわかりませんので教えてください。
そしてべたつきを防止するタック防止加工3万円を勧められています。
必要なのでしょうか?
よろしくお願いします。



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【669-1】 悉皆屋主人からの回答

 

価格の話しは簡単にはできません。大根の相場とかじゃないのでね。どの程度大変な作業なのか、どの程度丁寧に仕事をしてくれるのが、その辺で随分違ってきますので。お医者さんに「癌の手術は一回いくらですか」って聞いても、「そんなの検査させてもらわないとわからないよ」と言われるでしょう。そんなようなものです。
それにしてもちょっと高いですね。それだけかけようと思えばかけられるのでしょうが、もうちょっと安く上げる工夫があるのじゃないかなと思います。

左メニュー「着物トラブル対処法」>「金加工に関する相談」4溶ける金」
http://www.shikkaiya.jp/clinic
/trouble/kinkakou.html#kin4
にも掲載していますが、これと同様の事故ですね。

金は染料のようにそのまま生地に染め付けられるものではないので、「バインダー」と呼ばれる接着剤で生地に貼付けているのです。普通は箔がバインダーを覆っているので問題ないのですが、箔が剥離したり、溶解したり、何らかの理由でバインダーが露出してしまうと、柄部分が粘着を持ってきます。

ちなみに弊社ではティッシュが貼付いたものは「直せません」と言って断ります。ティッシュはまずいですよ。「~対処法」にも書いてますように、ティッシュの繊維が産毛のように残ってしまい、これを完全に除去できません。

ご相談になった呉服店は「特殊な薬」とか「金彩の修復」とかおっしゃってるようですから、一旦バインダーを溶かしてティッシュ繊維を除去するつもりなのでしょうか。このときどうしても柄の箔も一緒に剥がれてしまいますから、あとでこれを修復しようと、そういう方針かもしれませんね。
どっちにしても柄をそのまま残しつつティッシュだけ掃除することはできません。

ただ、この手の加工は、柄そのものがベロンとめくれてしまうこともあります。今回の事故の場合、きれいにめくれてくれた方が、かえってあとの修復はやりやすいです。めくれるのが特定の色の部分だけであるとか、特定の型箔を使った部分だけであるとか、そういう風に限定されていれば、尚修復は容易です。

タック止めはしておいたほうがいいです。すぐに他の部分で同じことが起こります。
これも色んなやり方がありまして、程度の軽いもの(指の腹をぐっと押さえつけて、離すときに軽く粘着を感じる程度)はシリコンで処理をします。1万そこそこでできると思います。程度の重いものは全体に箔を張り直したり、無色の材料で柄部分を覆い直したりします。これは作業の内容により値段は一定でありません。

最後に
保管の際はティッシュでなくて、クッキングシートを使うといいです。「~ペーパー」じゃなくて「~シート」の方。クッキーを焼くときや豚まんを蒸すときに使う、こびりつき防止の耐熱紙。
これは通気性があり、タックを寄せ付けません。しかも入手しやすい。アイロンかけの際は当て布代わりにも使えます。


【668】 回答ありがとうございます

 

[お名前] まつもと

[書込み時間] 2012/09/03/(Mon) 21:42 

すっきりしました。ありがとうございます。

こっくりとした茶系の地にグリーンと金を使用した柄で年齢を重ねても着たいと思っていましたので、大切に保管し、甥や姪の結婚式にでも着ていきたいと思います。





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