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着物なんでも相談′ウ記事内容-

【680】 母の着物

 

[お名前] のりこ

[書込み時間] 2018/11/24/(Sat) 10:29 

身近に相談できる人がいなくて、色々探していてここにたどり着きました。よろしくお願いします。

先月母を亡くしました。
形見の着物を整理しており、ほとんどは二束三文で古着屋に買い取ってもらいましたが、これはと思う何枚かは手元に残しました。
そのままタンスの肥やしにするのは望むところではなく、自分が着ることが母にとっても着物にとっても喜ばしいことと思っています。
しかし、なにぶん古いもので、染みがあったり、柄色が派手だったりして、着づらいものがあります。そちらで手をかけて頂いて着られるようになるものでしょうか。



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【680-1】 悉皆屋主人からの回答

 

それはお気の毒なことでした。

一枚一枚丹念に拝見しないとなんとも申せませんが、なんとかなると思います。
シミについては、シミ抜きすればいいと考える人が多いのですが、古いシミはそれは汚れだけではなく、その汚れによって生地そのものが変色してしまっていますから、洗浄しても取れません。部分的に漂白するんですが、シミだけが抜けて、地色が無事ということはありません。そこだけポコンと白くなってしまいます。そこへ元通りに色を嵌め直すのが補正士の腕です。
しかし、生地が弱っていることも多く、漂白するとその部分がボソッと抜け落ちるリスクもあり、古いシミは手がつけられないケースも多いです。
そういう時は柄を描き足したり、金加工を入れたりしてシミを覆い隠してしまいます。
当然違和感のないように、元の柄と似せて描きます。
しかし、シミの場所によっては柄があること自体不自然なこともありますので、現物を見ながらあれこれ思案します。

柄色も直せます。
お母様の着物で派手ということは、若い頃に造られたということでしょうか。古い着物にはクリーム地に真っ赤な花が描かれたものなどよくありますね。
赤いものを青くすることはできませんが、暗い色にすることはできます。しかし、地色が薄色で、花が赤黒い色になると、かえってどぎつい感じになります。そういう場合は薄く渋い金砂子を振ります。すると落ち着いた茶っぽい色になって、彩色するより結果がいいです。これもケースバイケースなので、拝見した上で思案を重ねたいです。

見積りは無料です。往路の運賃だけご負担ください。
送付先については上部メニュー「越村染工場について」からどうぞ。


【676】 和田光正さんの付け下げ

 

[お名前] 金田優子

[書込み時間] 2012/12/17/(Mon) 22:00 

和田光正さんの付け下げを8年前に作りました。
その後太ってしまって、身幅出しをしたいのですが、柄合わせをしてあるので、柄が合わなくなります。
まだ一度も着ていないので、初釜に着たいと思っています。
ちょっと無理をしてもこのまま着る方がよろしいでしょうか。
嫁入りに持ってきた付け下げは柄は合っていませんが身幅出しをしました。



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【676-1】 悉皆屋主人からの回答

 

金彩ですね。ちょっと難しいかもしれません。
友禅ものなら染料なので調合して色合わせができますが、金彩は同じ材料を買い揃えないといけないのと、同じ材料を使ってすら、経年変化で古いものはくすんだり黒ずんだりしますので、新しいものと色や光沢が違ってきます。

次善の策としては、柄がプッツリ切れているところだけ継ぎ足して、ほかは柄が合ってなくても我慢する。
これだと、新たに足す部分が少ない(と思われる)ので、脇だけ他と色が違うということは避けられます。

ところで初釜となると、日がありませんよ。
年内は年内納めの仕事で手いっぱい。職人も正月は休みますから、正味年明け1週間ほどしか時間がありません。


【675】 留袖の比翼部分が

 

[お名前] 福原 景子

[書込み時間] 2012/11/16/(Fri) 09:55 

初めてサイトを訪問させていただきました。
処分を検討している留袖のことで質問です。

比翼仕立てなのですが、先日長い間閉まったきりだったので、陰干しして風を通して、樟脳のにおいもなくなって、いざ起用としましたところ、比翼部分以下が延びた?状態になってしまいました。

裾が長くて着物の裾より5センチくらい出ておりました。撮り合えず、結婚式に参列のため、上げをして着ましたが、どう直せば良いのかわかりません。
直せるものでしょうか?



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【675-1】 悉皆屋主人からの回答

 

虫干しによって伸びましたか。それとも虫干しで気づいたのであって、タンスの中ですでにそういう状態でしたか。比翼に使う生地はそうそう伸びるものではないので、逆に表地が縮んだのじゃないかなと思っています。撚りの強い生地は湿気を含むと縮みます。

表地が縮んだのであれば、着用後でもありますから、丸洗い(生洗い、ドライクリーニング)に出して、その際表地が縮んでいる旨お伝えになられれば、プレス仕上げの際に引っ張りながら仕上げをしてくれます。若干の割り増し料金を取られるかもわかりませんが、ビックリするような金額ではないでしょう。それは承知しておいてください。

比翼地が伸びたのであれば、これは仕立てで直さないといけません。和裁士さんにご相談ください。表地に縫い付けている位置を上げられれば簡単なのでしょうが、衽も衿もひと続きになっていますから、そういうわけにはいかないだろうと思います。


【674】 ありがとうございます。

 

[お名前] あいや

[書込み時間] 2012/10/19/(Fri) 19:14 

なるほど、クッキングシートはブログの方で保管時の当て紙に適当な旨を
書かれておられたのを拝見していましたが、
弱った金加工部分のアイロンにも使えるのですね。
洋服でも粘着性が出そうなプリント加工があるがために
アイロン方法に困る事が度々あったので、目から鱗でした。

頂いたアドバイス通り着物をもう一度よくよく点検したうえでアイロンいたします。
お忙しい中、二回もご回答頂き本当にありがとうございました。



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【674-1】 悉皆屋主人からの回答

 

またなんなりとお気軽に。
逆に閑散とすると管理者は寂しいです。


【673】 ご回答ありがとうございます。

 

[お名前] あいや

[書込み時間] 2012/10/18/(Thu) 19:36 

早速のお返事ありがとうございます。
非常にわかりやすく説明して頂き、助かります。

先の投稿で書き忘れてしまい、重ねての質問で申し訳ありませんが、
もうひとつ教えて下さい。

件の振袖は金加工が施されています。
金加工があっても当て布をすればアイロンをかけて良いものでしょうか?
金加工の状態は綺麗で良い状態のようです。


一応補足ですが、友禅のようで(認識があってるのかわかりませんが...)
地模様のある白い生地に、紅葉のような橙の花、アヤメ系の青い花、橙の椿、
あとそれぞれの葉が描かれていて、
袖の裏から見ると裏地越しにもしっかり色が透けているのがわかったので、
プリントではなく染めなのかな?と思います。
花の縁取りに金加工が施されております。


以下余談ですが
---
私の着物は祖母が贈ってくれた物でした。
上げの為だけに遠方からわざわざ尋ねて来て
「大きくなっても着られるからね。」と言いながら合わせてくれたのを覚えております。

かといって結局着る機会もなく、
着物を改めてよく見たり、無知なりに色々調べてみると、
なるほど成人用の振り袖でした。

大きくなっても...は私が長身の為、
成人式に着るのは無理だったと思われますが、
今年娘が着る事が出来そうだという事で、
仰る通り、若干困りつつも本当に有り難い事だと思います。

祖母はまだ健在なので、改めてお礼したいとも思いました。
事前にどうするかは検討中ですが、七五三が過ぎたら必ずデパートの悉皆に出して一度きちんと手入れしようと思います。

運良く状態がそこそこ良かったのですが、恥ずかしい事に
記憶にある限り、私の母ですら虫干しした事は一度もないかもしれません。
御社HPの他の記事も読ませて頂いて色々勉強になりました。
着物に可哀想な事をしていたんだな...と反省しています。



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【673-1】 悉皆屋主人からの回答

 

金加工はその材料が年々進化してるので、一概にどうこう言えません。
「トラブル対処法」お読み下さったのでしょうか。じゃあ、「バインダー」という言葉が出てきましたね。「金糊」という言い方もしますが、つまり金属と絹をくっつけてる接着剤のことです。特にこのバインダーの質というか、素材が問題です。

アイロン掛けで起こりうる事故といえば、バインダーのタック(粘着性)が残っていて、金が当て布の方にくっついてしまって、ベローンとめくれてしまうことです。

注意が必要なのは
・なでてみると金の部分に厚みを感じる
・強く押さえるとゴムのような弾力を感じる
 (逆にパリパリするような固さを感じればセーフ)
・手のひらでグーッと押さえて離すときに粘着を感じる
ようなものです。

目立たない部分で試してみてください。
もし柄が剥がれるようであれば、クッキングシートを当て布に使ってください。
水気や油を吸い取る、トイレットペーパーの巨大版であるクッキングペーパーじゃなくて、蒸し器に敷いたり、クッキー焼くときに使うテフロン加工のアレです。スーパーなどで簡単に買えます。
熱に強く蒸気を通し、かつ粘着を受け付けないので理想的です。
収納時に当て紙として使うのもいいです。






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