軽衫

かるさん

calcao

 

もんぺ・裁付・踏込などと同じ系列の袴の一種。裁付に似ているが、袴の裾に襞をとり、これに横裂の裾継ぎがあるのが特色。

語源はポルトガル語のcalcaoで、軽衫は当て字。当初括(くくり)袴と呼ばれたものが南蛮文化の影響を受けてその名をとったにすぎない。
『洛中情景屏風』『歌舞伎草子絵巻』に軽衫姿が見られる。軽衫が都会から衰退し、農山村の服装になったことは『続膝栗毛』のかごかきに例がみられる