ガード加工

がーどかこう

ガード、防水加工、撥水加工、パールトーン、スコッチガード、キヌテック

ガード抜き

 撥水を主な機能とする防汚加工。
 ガード加工は主に、パールトーンをはじめとするフッ素系と旧スコッチガードに代表される石油系に大分される。詳説すると、油脂類やろう類を用いる方法、アルミニウム塩を単独あるいは石鹸やパラフィンと併用する方法、その他加工剤として用いられるものに、ジルコニウム塩、エチレン尿素誘導体、アルキルケテンダイマー、脂肪酸のクロム鎖化合物、高級脂肪酸誘導体のピリジニウム塩化物、有機ケイ素化合物などがある。
 厳密な意味での完全防水は不可能。長時間雨に打たれたり、水圧が加わったりすると浸透してしまう。

中には防カビ効果を謳うものもあるが、大抵の加工に防カビ効果はない。ガード加工をすればカビが生えないというのはよくある誤解である。
また、藍染めや黒の再染品などの色落ちの防止にガード加工をする業者もあるが、水濡れによる色落ちは防止できても、摩擦による色落ちには全く効果がない。
加工済み品を染め替えるときは、ガード抜きという作業が必要になる。