荒練、粗練

あらねり

どろはがせ

精錬、本練

絹精練の工程の一つ。糊抜された生地を精練する第1回目の工程
生機の汚れを完全に除去し、セリシンを80〜90%溶解除去する。荒練の後、水洗して本練を行う。

荒練は本練に使用した浴に薬剤を追加して継続して使う。これは薬品、燃料費の節約となる。
荒練で生機の汚れや不純物は、大部分除去されるので、次の本練浴を清浄に保つのに役立つ。精練が進むにつれて、浴の表面に石鹸、油などのカスが浮游してくるので、これらをオーバーフローするか杓や網などでとり除く。浴中には不純物が多量に溶解除去しているので、荒練浴の継続使用は2回くらいが限度である。荒練浴の継続使用を繰り返すと、一度除去された不純物が生地に再付着し、良好な結果が得られない。
荒練は粗練とも書き、どろはがせなどの呼称がある
荒練の後の水洗の際、生地立てが京練たたみのものは、内と外とを裏返して精練が平均になるようにする。これをとんぼという